こんにちは、AOBI TECHです。
今回は賃貸物件で発生した「パロマ製ガス給湯器(PH-2003W)」の大量漏水トラブルについてご紹介します。真冬の時期に家のブレーカーを落としていたことが原因で、給湯器内部が凍結破損してしまった事例です。寒冷地や冬場の空室管理の注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
故障状況:給湯器内部からの大量漏水
- 機種:パロマ製 ガス給湯器 PH-2003W
- 症状:給湯器内部から大量の水が漏れている
大切な給湯器からの漏水は、床面や建物自体に被害が及ぶ可能性があります。早期に発見・修理が必要です.
原因:冬場の凍結による部品破損
今回の原因は、真冬にもかかわらずブレーカーを落としていたことにありました。具体的には以下の状況でした.
- 賃貸物件の空室
誰も入居していないため、電気やガスなどの利用が停止され、室内・設備まわりの温度管理が行われていなかった. - 真冬の厳しい寒さ
給湯器内部の水が凍結し、内部の部品(配管・水関連部品など)が膨張・破損. - 結果的に大量漏水
破損箇所から水が勢いよく漏れてしまい、大きな被害に繋がった.

修理内容:破損している水関連部品の交換
当社では、以下の工程で給湯器の修理を行いました.
- 点検・破損箇所の特定
給湯器内部を分解して水漏れ箇所を調べ、破損した部品(配管やバルブなど水関連部品)の特定を行いました. - 部品の交換
破損した部品を新しいものへ交換。交換後は水漏れがないか、ガスの着火や給湯温度が適正かなど、総合的な動作確認を行いました. - 再度の点検と動作確認
最終的に給湯器の正常動作を確認し、修理完了となりました.
凍結防止のポイント
- 電源を落とさない
真冬の時期は、給湯器の電源を落とさないことが大切です。給湯器の多くは凍結防止ヒーター機能を搭載しており、電源が入っていれば自動的に作動し、内部の凍結を防いでくれます. - 水抜き作業
長期間空室になる場合や、完全に電源をオフにする必要がある場合は、給湯器の水抜きや配管の水抜き作業が有効です。特に寒冷地では必須といえる対策で、物件オーナー様や管理会社様にも注意を呼びかけています. - 入居前・退去後の点検
退去後の物件や長期不在時は、定期的に設備の点検を行いましょう。配管に異常がないか、水漏れや腐食がないかをチェックすることで、大きなトラブルを未然に防げます.
まとめ
- 大量漏水の原因:真冬にブレーカーを落としていたため、給湯器内部の部品が凍結破損.
- 修理内容:破損した水関連部品の交換により、漏水を止めて正常稼働を回復.
- 予防策:冬場は給湯器の電源を切らず、水抜き作業や定期点検を行うことが重要.
今回の事例は賃貸物件でしたが、一般のご家庭でも同様のリスクがあります。帰省や旅行などで留守にする際は、給湯器の凍結防止機能を活用したり、水抜き作業を行うなどの対策をおすすめします.
地球を大切にするあなたへ
故障したからすぐに新しい機械に替えるのも一つの選択肢ですが,修理をして少しでも長持ちさせることで環境にも地球にも優しくできると思いませんか?
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