こんにちは、AOBI TECHです。当社ではガス機器の修理や点検を幅広く行っております。今回は、パロマ製ガス給湯器(型式:FH-S2010ATL)で「自動湯張りはできるのに追い焚きができない」というトラブルが発生した事例をご紹介します。
トラブル内容
- 機種:パロマ FH-S2010ATL
- 症状:自動湯張りをした後、追い焚きが全く機能しない。場合によってはエラー632が表示されたり、燃焼しない状況が続く。
原因:追い焚き配管の折れ曲がりによる循環不良
調査の結果、追い焚き配管に折れ曲がりがあることが判明しました。追い焚き時にお湯を循環させる際、配管が折れていると正常な水流が得られず、給湯器内部の循環水流スイッチがONにならない状態になります。そのため、エラー632が発生したり、追い焚き機能が作動しないといった問題が起きていました。

エラー632とは?
パロマ製給湯器のエラー632は、循環水流OFF異常やポンプ異常などが発生しているときに表示されることがあります。今回の事例では、配管の折れ曲がりが根本原因でしたが、循環ポンプや水流センサー自体の不良を疑うケースもありますので、正確な原因究明が必要です。
修理内容:適切な配管継ぎ手で折れ曲がりを解消
- 折れ曲がり箇所の特定
まず追い焚き配管を点検し、水が流れにくくなっている箇所を特定しました。 - 配管継ぎ手の交換・調整
折れ曲がり部分には本来使われるべき継ぎ手が適切に使用されておらず、無理に曲げて配管していたことが原因でした。そこで、適切な形状の継ぎ手を使用し、配管を無理なく通せるように修正・交換を行いました。 - 動作確認
配管を修正後、循環水流がスムーズに流れ、エラー632は解消。自動湯張りはもちろん、追い焚き機能も問題なく作動することを確認しました。

まとめ
- 追い焚きがうまく作動しない場合、配管の折れ曲がりによって給湯器が正しい水流を検知できないことがあります。
- エラー632が表示されたり、燃焼しない場合は、バスアダプターの清掃や追い焚き配管の点検が必要です。給湯器内部の循環ポンプの故障の場合もあります.
- 配管の修理は適切な継ぎ手を使い、無理のないルートで施工することが大切です。
地球を大切にするあなたへ
故障したからすぐに新しい機械に替えるのも一つの選択肢ですが,修理をして少しでも長持ちさせることで環境にも地球にも優しくできると思いませんか?
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