パロマ製ガス給湯器FC-126VZ:風呂リモコンの電源が入らないトラブル事例

こんにちは、AOBI TECHです。今回ご紹介するのは、パロマ製ガス給湯器「FC-126VZ」で発生した「風呂リモコンがまったく反応しない」トラブルの修理事例です。同様のお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

症状:風呂リモコンの電源が入らない

  • 対象機器:パロマ製 ガス給湯器 リモコン FC-126VZ
  • 故障状況:風呂リモコンの電源が全く入らず、液晶も映らない。

このような症状は、リモコン自体の故障を疑う方が多いかもしれません。しかし、実際には周辺の配線や設置環境が原因となっているケースも少なくありません。

原因:風呂リモコン配線の腐食と不十分なコーキング

今回の調査で判明した主な原因は以下のとおりです。

  1. 風呂リモコンの配線が1本腐食して切れていた
    リモコンと給湯器本体をつなぐ配線が腐食し、断線していました。これによりリモコンへ電源が供給されず、液晶が映らない状態となっていました。
  2. リモコン周りへの水の浸入(コーキング不良)
    風呂リモコンの周囲が全周にわたってコーキングされておらず、水が入り込んで配線が腐食したと考えられます。水回りはとくに湿気や水滴が発生しやすいため、コーキング処理は非常に重要です。

補足:ビスの錆びによる取り外しの苦労

また、風呂リモコンを固定するビスにステンレス製ではないものが使用されており、錆びついてしまっていました。
錆びたビスは取り外しが困難になりやすく、メンテナンス作業に余分な手間がかかる要因となります。

修理内容:配線の再結束とリモコン周りのコーキング

  1. 腐食した配線の修復
    腐食していたリモコン配線を確認し、断線部分を再結束・補強しました。必要に応じて新しい配線に交換する場合もあります。
  2. リモコン周りの全周コーキング処理
    風呂リモコンの周囲に十分なコーキングを施し、水滴や湿気が内部に侵入しないように処置を行いました.
  3. ビスの交換
    錆びて取り外しが困難だったビスはステンレス製などの錆びにくい材質に交換することで、今後のメンテナンスがスムーズになるようにいたしました。

今回のポイントまとめ

  • 水回りは腐食が起きやすい:湿気や水が入ると、配線が腐食し断線のリスクが高まる.
  • コーキング処理の重要性:リモコンや配線箇所の防水対策が不十分だと、故障の原因になる.
  • ビスの材質選び:特に風呂まわりや屋外で使用するビスは、ステンレス製など錆びにくい材質がおすすめ.

地球を大切にするあなたへ

故障したからすぐに新しい機械に替えるのも一つの選択肢ですが,修理をして少しでも長持ちさせることで環境にも地球にも優しくできると思いませんか?

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