ガスコンロの赤火トラブル:ガス種の違いにご注意!

こんにちは、AOBI TECHです.
今回は、パロマ製ガスコンロで「すべてのバーナーが赤火で燃焼してしまう」というトラブルが発生した事例をご紹介します。一見するとコンロ自体の故障に思えるかもしれませんが、原因は意外なところにありました。

症状:すべてのバーナーが赤火になってしまう

  • 故障状況:コンロの全箇所のバーナーが赤火で燃焼
  • 使用機種:パロマ製ガスコンロ(型式不明)

「赤火(赤い炎)だから機器が壊れたのでは?」と不安になる方も多いですが、実は以下のような原因が考えられます.

原因:ガス種の不一致でコンロ本来の性能を発揮できない

今回の現場調査を行ったところ、コンロ本体に異常はありませんでした
代わりに判明したのは、お客様が自宅のガス種とは異なる仕様のガスコンロを購入していたこと。たとえば都市ガス(13A)用の機器をプロパンガス(LP)回線で使用している、またはその逆のケースです。

ガス種とコンロの関係

  • 都市ガス(13Aなど)
    ガスの成分や供給圧力がプロパンガスとは異なるため、バーナー部分やノズル口径が都市ガス専用の仕様になっています.
  • プロパンガス(LPガス)
    都市ガスに比べ発熱量が大きく、圧力が異なるため、対応するコンロは専用のノズルや調整が施されています.

ガス種が合っていないコンロを使用すると、赤火になる・火力が安定しない・排ガスが増えるなどの問題や最悪一酸化炭素中毒に陥り大変危険です.

修理(対策)内容:適切な商品選択のご説明

今回は機器自体の修理というよりも、「お使いのガス種に合ったコンロを改めてご購入・ご利用いただくこと」が必要でした。具体的な対応は以下の通りです.

  1. ガス種の確認
    お客様宅が「都市ガス」なのか「プロパンガス(LP)」なのかを再度確認.
  2. 適合するガスコンロのご紹介
    実際のガス種に合ったパロマ製(または他社製含む)の機器をお選びいただくためのご案内を実施.
  3. 機器内部のガス関連部品の交換をして機器の熱量変更を行うことも可能.
  4. 安全に使用するためのアドバイス
    ・赤火での継続使用は火災や一酸化炭素中毒のリスクを高めるため、早急に交換いただくようご説明.
    ・すぐに交換できない場合、使用を中止することが望ましい旨をお伝えしました。

まとめ:ガス機器購入時は「ガス種の確認」が最優先!

今回のケースでは、ガスコンロそのものに異常があったわけではなく、ガス種の異なる商品を誤ってご購入されたことが原因でした。ガス機器を選ぶ際には、必ず以下の点に注意しましょう.

  • ガス種の確認:都市ガス?プロパンガス?
  • 対応機器を選択:商品パッケージや型番に「13A(都市ガス用)」や「LPガス用」と記載があるか確認.
  • 設置環境の考慮:ビルトインタイプの場合、寸法やガス接続位置なども重要です.

ガス種が合わない機器を使用すると、安全面はもちろん、火力不足やすす・異臭など様々なトラブルを引き起こす可能性があります。必ず適合する機器をご使用いただくようご注意ください.

地球を大切にするあなたへ

故障したからすぐに新しい機械に替えるのも一つの選択肢ですが,修理をして少しでも長持ちさせることで環境にも地球にも優しくできると思いませんか?

修理,お取替のご相談はガス機器が得意なAOBITECH(株)までお気軽にお問い合わせください.